海外インターンで一度はぶつかる!?海外インターン経験者が語る、海外人材のマネジメントの苦労

2016.12.14
海外インターンのリアル

あなたは海外で現地のワーカーとうまく働いていく自身がありますか?現地で働く際には彼らと円滑にやり取りできることが重要である一方、これまで数多くの海外インターン生がそのコミュニケーションの難しさを感じてきました。今回は多くの海外インターンシップ経験者から耳にする「海外で働く際の現地人材マネジメントの方法」にフォーカスしていきたいと思います。

時間にルーズである

海外と日本で大きく異なるのは、海外ではワーク・ライフ・バランスを重視している人が大半であるということです。きっちりと定時で帰る人が多く、仕事とプライベートの区切りがはっきりとしている人が多い印象が強いです。

もちろん日本のように仕事基準で残業を多くすれば良いというものではありませんが、ここで問題となるのはプロジェクトの進捗が遅れている場合でも、それを気にせずに定時で帰るため、結果的に納期に間に合わないことが多いことです。

日本人を相手にするビジネスでは、「外国だから」と理由は通用しません。経営者の方々が口にするのは、納期までの機関を逆算し、もしものために”予備日”を設けて完成させることで間に合わないという状況を回避するということです。

品質管理が難しい

海外と日本の両方で働いてみると、日本人労働者の品質の高さに驚くことと思います。製造業であれば、なにかを作る際の細部へのこだわりや徹底した品質調整、サービス業であれば、接客態度や気の遣い方です。日本人の感覚で海外に行くと、かなり悩まされるところであるようです。

特に大きい問題は能力ではなく、認識の差です。決して現地人の質が悪いのではなく、私たち日本人が欲しているものと彼らのイメージの差が激しいのです。例えば、あるオフィス機具のページの作成に当たって私が想定したのは、緑や水色といった空気が綺麗で明るいオフィスのイメージでした。しかし、「オフィスのために」と伝えて出来上がったものは、真っ赤なページでした。

なぜ私が明るい色を使いたいのか、必要なのかを落とし込んで説明しなければ、彼らは彼らの価値観で行動します。おそらくそれは日本人も同様のことでしょう。品質管理には徹底して、そこの認識の差を埋める必要があります。

コミュニケーションコスト

日本人が海外の人材をマネジメントする際に最も苦労するのがコミュニケーションコストが増大することではないでしょうか。目に見えないコストですが、正確な情報を共有するのに莫大なコストがかかっている現状があります。

特に、東南アジアの人材をマネージメントする際には、英語を話せない人材の割合も多くなるため、チーム全体に正確に意図を伝えるのにはとても大きなコストがかかってしまいます。ちなみに私は上述したページを作るのに3週間近くかけたこともありました。今となれば大赤字です。

いかがだったでしょうか。イメージでは現地で働くことを難しいと考えていても実際になにが難しいのか、語学の面以外で考えるのは難しいことです。少しでも現地の情報を体系化しておくことでスタートをうまくきれるのではないでしょうか。
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記事作成:
酒井陽大(さかい ようだい)
横浜市立大学2年 2015年2月より5ヶ月間ベトナム・ホーチミンにて現地在住日本人向け情報サイトの営業・企画・編集の海外インターンを行う。

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