日本でベンチャー企業、スタートアップといえば福利厚生が大企業よりも少ないだとか安定でないと言われますが、この見方は日本独特です。海外ではむしろスタートアップ企業のほうが事業が面白く、やりがいを見つけやすいとされており、日本ほど偏見はないと言えます。そこで今回は海外でなぜスタートアップが注目されているのか見ていきます。
日本では、優秀な大学を卒業した学生は安定的な大企業や公務員を志望する人が大半です。それは、閉塞感漂う社会の中で、生活の安定を求める学生たちの志向を反映したものでしょう。
一方、同じアジアの先進国のシンガポールでも大企業や公務員が学生から人気を集めていますが、理由は少し異なります。シンガポールは日本とは異なり、経済成長を順調に続けているため、社会全体を覆う閉塞感というものはありません。
日本と同様に非常に厳しい学歴社会であるにも関わらず、子供の頃から競争を余儀なくされ、多くの子供達は人生のゴールは一流の外資系企業や国家公務員になることだと教えこまれているそうです。これは、シンガポールという国家が、多くの外資系企業のアジアのヘッドクォーターを有しているという特殊な環境から来ているのかもしれません。
近年の欧米は日本やシンガポールとは志向が異なるようです。MITやハーバードなどの卒業生は最も優秀な層は、スタートアップを起業したり、スタートアップに就職したりすることが多く、その次の層が、投資銀行やコンサルティングファーム、その次が一般的な大企業という順番で就職するようです。
日本では優秀な東大生ほど官庁など安定した役職に就く傾向があり、そうした既存の安定路線に優秀な人材が流れていくことが国内の競争力の低下につながっていると考えられています。
海外では、優秀な人材ほどよりリスクが高い選択肢を取る傾向が強いのが特徴です。上述したとおり、欧米では優秀な人材ほどスタートアップへと人材が流れています。欧米でスタートアップの起業や就職が人気なのは以下の3点の理由が考えられます。
日本とは異なり、欧米系のスタートアップでは多くの成功事例が存在しています。PCしか持たなかった若者が資産何千億というお金を短期間に手に入れるというサクセスストーリーを多くの人達が見聞きして、自分も同じようになりたいと夢見ているのです。
起業の際、日本では資金調達時に社長に個人で返済責任を貸すというVC(ベンチャーキャピタル)も以前は多かったそうですが、欧米では例え失敗してしまったとしても個人責任は負わされずに済むことがほとんどです(もちろん契約にもよりますが)。
このように海外では、能力の高い人間ほどスタートアップに挑戦し、IPOやM&Aなどを通して巨額のキャピタルゲインを得ることが、億万長者になれる環境が整っています。しかも、資金調達の仕方によってはノーリスクでそのような金銭を手に入れられる可能性があるため、多くの優秀層にとってはスタートアップというのは非常に魅力的な選択肢となっているのです。
スタートアップというのは大企業とは異なり、人材が圧倒的に少ないために、一人の人間が数多くの役割をこなす必要があります。しかも、戦況は時々刻々と変化するため、非常に高度なレベルでスピード感を持って作業に取り組まなければなりません。
そのような経験をした人材は、大企業でのんびりと一つの仕事に従事してきた人と比較すると能力に歴然とした差が生まれるようになります。そのため、「スタートアップで働いていた」という経験そのものが、キャリアとして非常に高い評価を受けられるのです。
スタートアップで働いていたこと自体がキャリアとして認められ、高い評価を得ることが出来るために、その後に大企業に転職しようとしたときにも有利に働きます。
また、スタートアップ経験者がその経験を活かして新たに起業家を育むためにVCなどに転身することも珍しくありません。シリコンバレーなどでは、スタートアップ企業同士が非常に密接につながり合っているため、どこかのスタートアップが解散したときには、そのメンバーをすぐに他のスタートアップが採用することは非常に多いようです。
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