あなたも一度は訪れたことがあるスタバことスターバックス。暗めの照明に、木製の机や椅子が並んだ店内でラップトップを開いて仕事をしたり、レポートを書いたり、友達と談笑を楽しんだことがある方も多いのではないでしょうか。日本でも島根にスタバがオープンしたことでスタバを見ない都道府県はなくなりました。今回はそんなスタバが進出できていない国や地域の謎をみていきます。
アメリカ発祥のスタバは全世界2.2万店舗を超え、拡大の一途をたどっています。そのうち1万店舗以上がアメリカ国内となっています。
2位のカナダが1,200店舗弱、3位の日本が1,000店舗と考えると、スタバが意外にもアメリカ国内で多く拡大している国内市場向けの企業であることがわかります。それでも一杯500円のコーヒーの価格を下げることなく、拡大しているのはさすがですが。。。
次にそんなスタバが進出できていない国や地域を紹介していきます。人気のスタバが攻略できない国の特徴をあげることで、スタバの落とし穴を見つけることができるかもしれません。
まっさきに思い浮かぶ国としてイタリアがあげられます。イタリアではすでにカフェの文化が根付いているため、スタバのようなチェーン展開より昔ながらのカフェのほうが親しまれるといわれています。
またイタリアではコーヒー一杯で長居するのは好まれず、実際に駅などでは立ち飲みのコーヒー屋さんなどが多く見られます。文化的な側面が大きく影響しているのがわかります。
スタバが得意とする”コーヒーを楽しむ”環境作りはすでに、その文化にとって代わられているのです。
BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)に代表する豊富な資源と労働力を保有する国の中でインドと南アフリカへの進出が進んでいません。
インドでは2013年で15店舗と、現地のN.1企業であるカフェ・コーヒー・デイが1,200店舗を超えて拡大しており、なかなか市場に参入できているとは言い難い結果となっています。
実際スタバも市場規模がそこまで大きくないインドへの進出をためらう姿勢を見せていますが、今後の成長市場を時期尚早に撤退するのは今後の潜在能力を見ぬままに終わることになりかねないのです。
このように一度ローカルなコーヒー文化を形成された地域への進出は難しく、BRICsのような人口が多い国への参入もできていない現状があります。高級志向なスタバをどのように南の国に浸透させるかが今後のポイントになりそうです。
参考文献:
INFO BRIDGE (http://www.infobridgeasia.com/column/c02/20130613reportcoffee.html)
Forbes (http://forbesjapan.com/articles/detail/4120)
bioissimo (http://www.bioissimo.jp/blog/3828/)
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記事作成:
酒井陽大(さかい ようだい)
横浜市立大学2年 2015年2月より5ヶ月間ベトナム・ホーチミンにて現地在住日本人向け情報サイトの営業・企画・編集の海外インターンを行う。
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