東南アジアなどの途上国に行く時、多くの女性がナイトマーケットなどで格安の雑貨やアクセサリーなどを求めていきます。こうした格安のお店はすべて個人で経営された商店ばかりですが、将来あなたが海外で営業を行う時、この商店こそが重要となります。今回はそんな日本ではマイナーな途上国の商店の存在と営業について見ていきます。
近年は途上国にも外資系のコンビニエンスストアが増えてきています。ローソンやファミリーマート、セブンイレブンなどが散見されますが、規模としてはまだそれほど大きいものではありません。
こうしたコンビニが近代流通と呼ばれる一方、個人商店は伝統流通と呼ばれています。こうした伝統流通はベトナムでは全体の8割を超え、インドなどでもキラナと呼ばれる個人商店は全国1,400万店舗に拡大しています。
途上国では日本のようにチェーンと呼ばれるほどの店舗展開はそこまで進んでいません。個人商店への販路拡大こそ、その製品によって売り上げを出し、知名度をあげる方法だと言えるかもしれません。
伝統流通とは言いますが、実際の営業はそう簡単ではありません。個人商店への営業ではまず、言語の不自由さがあります。現地の経営者相手に営業するのであれば、現地の言葉でやる必要が出てきます。
また二つ目の問題点として、こうした小売り商店ではメーカーブランドのない商品を売っているため、販売額に大きな差が出てくることが多くあります。これでは結局売れず、在庫を抱えることになりかねません。
このように、小売りなどでは外資の参入以上に現地でその統合が進められるほうが早く、外資が入りにくい領域です。いかに質とブランド化を推し進めながら、値段を設定できるかが重要となります。
コアラのマーチやパイの実を販売するロッテは現地での販売網拡大に向けて5年前から動き出しています。少しづつではありますが、徹底した人海戦術により商店での取り扱いを増やしています。
他にもキッコーマンの醤油など、日本独特の商品の取り扱いによって違いを作ろうとする企業もあります。ファミリーマートなどでは、日本のアニメ人気に注目し、ドラえもんを使った商品などの販売を行っています。
現在海外に進出した多くの小売りメーカーが成功への道筋を探っています。日本独自の販売戦略に加え、いかに現地の個人商店にアクセスできるかが鍵となるのです。
参照:
JETRO(https://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/07001142/vn_3kouri.pdf)
NNA.ASIA(http://news.nna.jp/free/interview/kono/kono434.html
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記事作成:
酒井陽大(さかい ようだい)
横浜市立大学2年 2015年2月より5ヶ月間ベトナム・ホーチミンにて現地在住日本人向け情報サイトの営業・企画・編集の海外インターンを行う。 )
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