(画像:ニトリ株式会社)
あなたの身近の家具メーカーで知られているのは、スウェーデン発祥のIKEAやお家騒動で一躍有名になった大塚家具。そんな中、日本の家具メーカーは「高い」というイメージを払拭し、多くの人に愛されているのが「お値段以上」がキャッチフレーズのニトリです。今回はそんな価格競争で優位に立ち、大衆を惹きつけるニトリの成長戦略を見ていきます。
垂直統合型自前主義とは、これまで分かれていた生産・製造・物流・販売を一貫して一つの企業が担うことで、サプライチェーンを自社で完結させることです。
ニトリは小売というイメージが強いですが、実は原材料調達から販売までを一貫しておこなっています。
ニトリは「優しさを売る戦略」と銘打っているように、家具として人の生活に貢献したいという思いが伝わってくる一方、日本には原料調達できるほど豊富な資源がありません。
ニトリはどのようにして自社完結のサプライチェーンを行っているのか、以下で見ていきます。
ニトリはベトナム、インドネシアにそれぞれ自社工場を所有し、世界各地から厳選した材料によって、生産を行っています。国内の店舗は350店舗を超え、また台湾でも22店舗となっています。
ここでわかるのは、自社による一貫した製造販売と途上国での生産によって値段を安価に抑えている点です。
その他にもニトリでは通常50%といわれる原材料使用率を95%まで高め、無駄のない生産を行っているのです。安価ながらも質の高いものを提供できるのは、有名企業のトップまで登りつめた技術者をリクルートするなど積極的な人材の確保があります。
ニトリでは、既成の仕組みにとらわれず、常にロマンをもって常識を覆していけるような人材を求めています。
特にグローバル人材としては、語学が堪能でなくても、スキルや経験で自分のプレゼンスを発揮していける人こそニトリで新しい挑戦がができるかもしれません。
参考資料:
ITmedia(http://mag.executive.itmedia.co.jp/executive/articles/1307/24/news011.html)
マイナビ(http://tenshoku.mynavi.jp/global/knowhow/interview/01)
ニトリ(http://www.nitori.co.jp/recruit/newgraduate/about/project/)
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記事作成:
酒井陽大(さかい ようだい)
横浜市立大学2年 2015年2月より5ヶ月間ベトナム・ホーチミンにて現地在住日本人向け情報サイトの営業・企画・編集の海外インターンを行う。
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