就活で企業研究をする目的は『その企業が今後どこに力を入れるか(成長領域)を知ること』
これだけです。
企業研究を行うことでどのように会社に貢献できるかを知ることができます。
具体例で考えましょう。
図はある企業の現状と5年後(目標値)のセグメント別売上高を示しています。
図からわかるのは「今後は事業Bに力を入れる」ということです。そこで、面接では次のようにアピールすればよいでしょう。
「私は学生時代〇〇という成果をあげました。御社では事業Bで□□をしたいです。」
この時面接官に実際の仕事で成果をあげるイメージを持ってもらうには、○○と□□の関連が強い方が良いです。例えば「5年後は海外売り上げを増やそう。中国だけでなくベトナムにも進出しよう」と考えている広告会社があるとします。これには「学会で最優秀賞をもらいました」よりも、「ベトナムにて広告会社のスタートアップで○○という成果をあげました」とアピールする方が実際に活躍してくれそうな気がするでしょう。
中小企業ではポジショニングを考えたアピールをすることで即戦力と見られることもあります。
例えば創業30年、従業員数30人の中小企業メーカーの社長が「タイに進出したい」と考えていることがわかれば、「タイで働いていました。英語でやりとりしてました。」と言うだけで大きなアピールになるでしょう。企業によって「英語ができる」の基準は様々であり、海外インターンという経験だけでも海外事業の即戦力として見られることもあるからです。
これまで見たとおり『企業研究』とは『その企業が今後どこに力を入れるか(成長領域)を知ること』です。未来の情報なので「投資家情報 – 説明会資料 – パワーポイント資料」を見るのが良いでしょう。その企業の経営トップ層の考えが投資家向けに分かりやすく整理されています。詳細は必要ないので、有価証券報告書・アニュアルレポートは見なくていいです。
個人的には「海外インターン前に興味のある企業2、3社の企業分析をしてESを見ておく」というのがオススメです。自分に足りていないものを知ることはインターン先選びの参考になるからです。
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記事作成:S.K
大阪大学修士1年
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