自動車業界だけではなく、日本全体を支えているといっても過言ではいトヨタ自動車と大赤字からカルロス・ゴーン氏の登用によって劇的に業績回復を果たした日産自動車。両企業は1990年代まで日本の二大企業として君臨し、そのシェアを拡大していました。今回はそんなトヨタ自動車と日産自動車のグローバル人材戦略を比較しました。
トヨタの海外進出は現在、生産工場数は60以上、販売国数160ヵ国以上、駐在員数はおよそ2000名にのぼります。世界で活躍するトヨタの社員はどのように教育されているのでしょうか。
トヨタでは、入社前の希望する内定者に対してペンシルバニア大学への短期留学プログラムをはじめ、入社10年までに原則全員が海外事業、海外機関派遣を経験することとなっており、若手のうちから世界で通用する人材となる体制が整っているといいます。
トヨタのグローバル人材育成の特徴として、全員が海外勤務の経験をもち、その経験からグローバルマインドを学ぶという方針をとっていることがわかります。現地のことは現地で学ぶ姿勢を重宝しているようです。
日産自動車は1999年にカルロス・ゴーン氏率いる仏ルノーの傘下に入ったことで、取締役会や社内文書の英語化などいち早くグローバルな社風を取り入れてきました。
そんな日産の役員クラスの外国人割合は25%。新入社員向けの座学でも「グローバルマインドセット」や「ダイバーシティー」などの名称のついた講義が並び、グローバル企業として社員のマインドから変革しようという意図がはっきりと読み取れます。
日産のグローバル人材育成の特徴として、会社内に実際に多くの外国人を雇用することで日本にいながらグローバルな雰囲気を感じ、その学習環境も充実していることが挙げられます。
いかがだったでしょうか。同じ会社でも人材育成の方法は違います。海外慣れしていて即座に挑戦させる環境のトヨタと、内部で時間をかけて育成していく日産の方法。共通するのは、企業は今グローバル人材を求めているということです。
参照:
テレビ朝日(http://www.tv-asahi.co.jp/ss/193/special/top.html)
TOYOTA RECRUITIG SITE(http://toyota-saiyo.com/biz/)
2012(https://www.toyota.co.jp/jpn/investors/library/annual/2012/feature/)
PRESIDENT Online(http://president.jp/articles/-/16036)
NISSAN HP(http://recruit.nissan-careers.com/index.html)
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記事作成:酒井陽大(さかい ようだい)
横浜市立大学2年 2015年2月より5ヶ月間ベトナム・ホーチミンにて現地在住日本人向け情報サイトの営業・企画・編集の海外インターンを行う。
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