理系学生の多くは大学4年次から研究室に配属されます。今日は学部と院で2つの研究室を経験し、卒業後は文系就職をする筆者の考える『圧倒的成長を可能にする研究室での過ごし方』をご紹介します。
研究室に入ると学生は教授、准教授、あるいは助教授の先生の下に配属され、一つのグループとして研究活動を開始します。研究は先生が興味のある分野でテーマを立て(あるいはその範囲で学生自身がテーマを決め)、学生に実験をしてもらい、その成果を研究グループとして発表します。このような活動を行うところが研究室です。
しかし、「思ったような成果が出ない」「そもそも先生の仮説が微妙で、成果が出そうにない」「予算が厳しく、他のグループのように高額な装置を使えないため、かかり時間がかかる」「そもそも興味のないテーマをやらされている」など、思い通りにいかないことが多いものです。このような辛い局面では、『研究室を利用してやる』という発想に切り替えましょう。
メンタルタフネス
無理難題をふっかけられ、泊まり込み・土日出勤をして実験をするにも関わらず一向に成果が出ないなど、困難が多いこと。非効率的な悪しき慣習や、先生がルールという空間など、研究室に入れば精神的に強くなれます。
私自身、昨年は休学をして海外でインターンをしていたのですが、11月に帰国していたのが先生にバレており、「11月に帰国していたのにどうして研究室に来なかったのか。やる気が感じられない。」とお叱りを受けました。
論理的思考力
「研究背景と目的が一致していない」「その実験は何のためにやったのか」「どうしてその実験から、そのような結果が言えるのか」など、論理的ではない発言は排除されます。
また普段からその分野における最新の研究論文を読んでいると、「インパクトファクター(論文の影響度を図る指標)は高いのか」「実験方法はまともか」「実験結果の根拠となる解釈が適切か」という視点で考えることができ、外部から自身に取り込んだ情報も逐一論理的に考える癖が付きます。
(専門家に対する)プレゼン能力
その道のプロである教授に対し、研究1年目〜3年目の学生が自身の研究を発表することで「厳しい指摘」を頂くと同時に「その道のプロと対峙する方法」を学ぶことができます。なお、ここでいうプレゼンとはスティーブジョブズのようなプレゼンとは違い、見やすくはあるが図や表を多用し論理性重視の発表となります。
仕事の進め方・タイムマネジメント力
「実験の方向性は合っているかを早めに先生に聞く」「来週の研究会に向けて準備をする」など、日々の作業を通して効率的に仕事を進める方法、タイムマネジメント力を養うことができます。
対人能力
研究室では、「成果を出しているが怒られる人」「成果は出ていないが怒られない人」がいます。これらは、人当たりの良さや、他人からの目線を良い意味で意識した頑張っている感のアピール、理不尽な指摘をされた時の対応力などの違いによります。
あなたの様々な疑問や不安に、 GlobalWing専属のキャリアコンサルタントが マンツーマンで対応しております。