マッキンゼー。大学に入学し一度は出会うであろう横文字。
正式名称McKinsey & Companyというアメリカに本社を持つ戦略コンサルティングファームです。
この会社の日本支社で採用マネージャーを務められていた伊賀泰代さんがマッキンゼーが求める人材や働くうえで本質的に大切なことをまとめてくれた名著なのでここに紹介します。
リーダーとはタイトルではない。この本全体を通して語り掛けているメッセージになります。
ごく一部の人間に求められるものではなく、組織の構成員全員に求められる基本的かつ必須の能力なのです。
リーダーシップを全員が発揮した場合、チームがまとまらなくなるのではないかという懸念があります。しかし、果たしてそうでしょうか。結果を求めるビジネスの現場では誰がいうかではなく「何を言うか」で物事が決まっていきます。そうなった時に誰かに何かを任せるのではなく、「もし自分がリーダーだったら」と常に主体的な考えで何事にも取り組むことが必要なのです。
この本ではリーダーが成すべき仕事を4つに集約しています。
① 目標を掲げる
目標なしに努力しても高いアウトプットは出せません。常に何を達成するべきなのか、いつまでにやるのかということを自分の意志として掲げる必要があります。これはリーダーという立場の人が行うのではなく、主体性を持ったリーダーシップを持った人たちが率先するべきなのです。
② 先頭を走る
リーダーはマネージャーではありません。指示を出して終わる人間になるのではなく、指示をだしそのうえで自らが全員を引っ張っていくことが求められます。リーダーは時として不可能とも思われる目標に立ち向かいます。その中でボトムアップしかできないリーダーがチームの指揮を取ることは可能なのでしょうか。答えはノーです。常に先頭に立って挑戦する必要があります。
③ 決める
リーダーとは「決める人」です。検討する人でも考える人でも分析する人でもなく、決める人です。リーダーはたとえ十分な情報がそろっていなくても、決めるべき時に決めることができる人です。これは経営判断レベルからその場のアクションプランまで決めるということです。常にこの行動責任はだれがあるんだ、ということを他の人に任すようではリーダーは務まりません。
④ 伝える
黙っていて伝わる、なんてことはありえません。なぜこういう判断をしているのか、チームの状況などすべてにおいて説明責任が付きまといます。言わなくてはわかる、という前提を持つ人間はその場所以外では活躍できません。常にコミュニケーションをチーム内外と取り、仕事を完遂することが求められます。
海外インターンシップでは厳しい環境に放り込まれ、自分は何ができるんだ?と問われることが多々あります。
そんな状況で学生が「英語による交渉ができます」「プログラミングのプロです」なんてことを言われても何の証明にもなりません。ただインターンシップ先で求められる、かつ今から取り組むことができるのがリーダーシップの育成。この本を通じて、自分はリーダーシップを発揮できているかについてもう一度考えてみてはいかがでしょうか。
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