現在ミャンマーは民主化政策の実行からわずか数年にも関わらず、その変貌ぶりには驚くばかりで、日々急速にグローバル化しています。アジア最後のフロンティアとも呼ばれているミャンマーですが、日系企業が挑戦できるビジネスチャンスは果たしてあるのでしょうか。今回は22歳の私が実際に見たミャンマーの実情をご紹介します。
日本のメディアでは、アジア最後のフロンティアとして注目を浴び続けるミャンマー。未開の地として知られていますが、実際のところはどうなのでしょうか。
現地で起業されている日本人経営者の方々とお話をしていくと、「日系企業で儲かっている会社はどこも知らない。」と言います。現地に何年も滞在している方からも、飲食店を1年ほど経営されている方からも、同じ答えが返ってくるのです。
現地にあったのは「儲けられない日系企業」の姿でした。
海外でビジネスを行う際に失敗するのは珍しくはありません。しかし、そこで挑戦している方々は、紛れもなく世界で戦ってきた日本を代表する起業家です。
国が大きく変わる時というのは、必ず莫大なビジネスチャンスが生まれるものです。しかし同時にインフラ投資のビジネス以外は、困難なマーケットだということを肌で感じました。
表面上ではわかりませんが、投資関係も多くが日本のヤクザが関係しており、詐欺事件なども多く、民間人が参入できるマーケットではありません。政府の腐敗も大きく影響しているでしょう。
こうした流れの中で日系飲食店の進出がここ一年で急激に加速化しています。今年4月には、東京首都圏で居酒屋「てけてけ」を展開するユナイテッド&コレクティブがミャンマー1号店をオープン。同じころ、フレッシュネスバーガーもミャンマー1号店のオープンを準備中です。
フレッシュネスバーガーは、初の世界進出の地として、ミャンマーを選んでいるようです。
ヤンゴン在住日本人の数はまだそれほど多くないにも関わらず、現在確認できるだけでも、日系飲食店は50近くを数えます。その多くは、この1〜2年の間に開店したころばかり。滞在日本人数当たりの日系飲食店数でみると、世界有数の激戦区が出現しているのです。
「日系企業がこのように多く進出する背景には、何か美味しいマーケットが存在するはず!」そう私は思っていましたが、これまた予想と違いました。どこも現地での経営に悪戦苦闘しているのです。土地の値段は場所によっては東京並みに跳ね上がり、フードコストは上がるところを知らず、社員の接客態度も1から教育していかなくてはならない。中には、レジにあるお金を盗む社員がいたり、代理店を作っても商品をすべて持って行かれたりされてしまう。そんな環境では、まともに飲食店の経営などできませんよね。
そんな環境でも、なぜ多くの企業が注目し、ミャンマーへ進出しているのでしょうか?その理由は後々にわかってくるのですが、とりあえず疑問ばかりの3日目でした。
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