こんにちは、Global Wing編集部です。今回は、学生時代に起業をし、海外マーケティング・PR専門ベンチャー「イニシアティブワールド」の代表を務める増田さんにお話を伺いました。中途半端な人間でも成功できるといるロールモデルとなりたいという想いから起業された増田さん。起業に至った経緯や、どのように自分の夢やビジョンを実現されているのかに迫ります。
イニシアティブワールドは、福岡に拠点を置く、海外マーケティング・PR専門ベンチャー企業です。大きく分けて4つの事業、「訪日外国人観光客向けメディア事業」、「外国人インフルエンサー招聘事業」、「中国越境ECプロモーション事業」、「多言語翻訳事業」を展開しており、インバウンドPR会社として、企業に「外国人観光客向けに御社をPRし、集客につなげていきませんか?」といった提案をしています。
具体的には、外国人リピーター観光客向けの観光情報冊子 “Yoka Map”及び多言語Webサイトの運営やクライアント企業に最適な外国人インフルエンサーをピックアップし、キャスティングを行うこと、また最近では中国物流システム企業と提携し、インターネット上で日本の商品を中国消費者向けに販売するためのPR支援も行っています。
このような海外PR事業を展開しているのは、外国人観光客を日本に多く誘致し、日本人と外国人が出会う機会を増やしたいという想いがあるからです。
なぜ、そのような機会を世の中に提供したいのかというと、私自身の海外経験から価値観の異なる人との出会いが人生において大きな影響を与えると思っているからです。その機会を増やすためには、まずは、日本の魅力を伝えて、多くの外国人の方に日本に来てもらえるような事業の展開が必要だと思いました。
また、インバウンドビジネスに目をつけた理由は、福岡に外国人観光客のニーズがあると思ったからです。現在、年間2800万人の外国人観光客が訪日していて、東京、大阪、京都といった、いわゆるゴールデンルートをよく観光されています。
しかし、訪日した外国人観光客の半数以上がすでにリピーター観光客であり、そのリピーター観光客は東京、大阪、京都よりもローカルな地方に行ってみたいというニーズに変化してきています。
その主要都市以外の地方都市として挙げられるのが、北海道や福岡並びに九州です。このような地方の都市は、人口減少も顕著であるため、外貨を獲得できる観光産業を盛り上げる必要があります。
このような外国人リピーター観光客のニーズの変化や、地方創生の観点から、日本政府としても地方に外国人観光客を誘致しようという動きがあります。
そのため、この福岡という地から日本の魅力を海外に発信し、外国人観光客を地方に誘致する事業は大きなポテンシャルがあると感じ、事業開始するに至りました。
私の一番の人生の転機は、オーストラリアでの外国籍の人々との出会いでした。それまで、私は、両親がどちらも教育者で厳格な環境で育ち「真面目な人間でなければならない」と自分の気持ちを押し殺していました。
そして、思春期になり、いろんな方に反抗し、高校も中退、いわゆる真面目で普通の道からそれてしまったのです。その当時は、自分を変えたいけれど方法が分からず、「人生もうどうなってもいいや」と思っていました。
しかし、その当時働いていたバイト先の店長と出会い、自分の確固たる意思で生きている姿を見て、いつしか「僕もこうなりたい」と思うようになりました。
またその方に人生について相談した際、「一度海外で生活すると価値観が変わるかもしれないよ」というアドバイスをもらい、オーストラリアへ行く決意をしました。
実際にオーストラリアに行ってから、自分の価値観は激変しました。
一番心に残っているのは、オーストラリア人の女性から言われた
「Just be yourself -あなたらしく生きたら?-」という言葉です。
その言葉を言われた時に、オーストラリアの人々はこんなにも自由に生きているのに、自分はいろんなものに縛られた生き方をしているなとハッとさせられました。
親のため、周りの人のためという口実を作って、純粋に自分のための人生を送れずにいて、それが原因で何事にも自発的に取り組めていなかったのだと。
この言葉を貰ったことが人生の転機となり、それからもっと自分の思いを大事にしようと、何事も自発的に行動できるようになりました。
まず、一番重要な要素である「ヒト」に関してですが、人からの共感を得るためには、確固たる自分の想いをきちんと伝えられるようにしなければなりません。
ですので、第一段階として、「自分は何を達成したい」のか「なぜそれをやりたい」のかをきちんと深掘りして、確固たる意思を固めることが重要だと考えています。そして、その固まった意志や想いを話し、人を動かせるような伝える力が必要です。
情報に関しては、現在は求めればいくらでも情報が得られる時代ですが、適切な情報を取捨選択できるように情報処理能力や思考力が必要となります。
資金に関しては、自分の実績もない中で融資を受けるのはとても苦労しました。しかし、一番目のなぜその事業をやるのかという確固たる想いを伝えることが資金を集めるのにも役に立ったと感じています。
このようなノウハウは、本を読んだり、それこそGlobal Wingを通して知り合った先輩経営者の人に相談したりしました。その先輩経営者の方から、自分が作成した事業計画書を修正して頂いたり、様々なフィードバックを頂き、会社を設立することができました。
先輩経営者の方との人脈を広げられたきっかけは、Global Wingを通じて参加した東南アジアの経営者巡りツアーでした。
そのツアーでは、2週間で投資家、飲食店経営、IT会社の経営者、社会起業家の方など、16人の経営者の方とお会いし、起業の経緯や東南アジアのビジネスについて、異国でどのように適応されていったのかなどお話をお伺いしました。
実際に、そのツアーを通じて、海外で活発にビジネスを展開している経営者の方々にとても触発され、起業したいという想いが強くなりましたね。
今でもGlobal Wingの社長である神田さんはじめ、あの東南アジアツアーで出会ったあらゆる経営者の方々との関係が生きています。
私自身は、代表として、一緒に働いているメンバーが気持ちよく120%のパフォーマンスを発揮できる環境づくりや自己実現できるような組織作りをしたいと思っています。
そのために、一人一人に寄り添いながら、スタッフ個人個人が活躍できる場を提供できるようにしたいです。スタッフも国籍豊かな仲間たちなので、そこから生まれる多種多様な価値観を統合し、互いに触発されるような組織を作ることが、会社の理念にも通じていると考えています。
また会社の方向性としては、現在はインバウンドビジネスを中心に展開していますが、インバウンドは2020年以降衰退していくと考えています。
そのため、今年は「インバウンドから越境ECの潮流を作る」と言うスローガンを掲げ、外国人の方が訪日の際に購入した日本の商品を母国に帰ってもストレスフリーにその商品を再購買できる仕組みを作りました。
みずほ情報総研の研究によると、実際、日本に訪問してくれた外国人の方、特に中国人観光客の方で、帰国後もう一度その商品を買いたいと思っている人は”8割強”います。
しかし、現状として訪日の際買った商品を、また再購入して、母国にスムーズに届けてくれる仕組みは整い切れていません。
そこで当社では、中国の物流システム会社と連携をし、帰国後も日本の製品を再購入できる仕組みをお作りしたのです。この仕組みが浸透すれば、インバウンドビジネスで一時的に外国人の方を呼び込むだけでなく、そのインバウンド既存客に対して永続的に日本の商品を届けることができるようになります。
海外インターンは、現地での生活、会社での業務など不安な要素がたくさんありますが、実際に行ってみれば大抵のことはなんとかなります。実際その「やってみればなんとかなる」ことを学生のうちに実感しておくことがすごく大事だと思います。
また海外インターンシップを考えている方は、少なからず「今の現状の自分をどうにかして変えたい」、「自分の将来像に関してモヤモヤしている気持ちを解消したい」と考えている方が多いのではないでしょうか。
そういった方は、まず一歩踏み出してみることが大切です。実際に行かなかったら何も変わりません。しかし、行けば何かは必ず変わります。であれば、行かない手はないと思います。
今後、ますますグローバル化が進み、外国人との共存・共栄が求められる時代です。価値観の異なる外国人と関係性を築くには、語学スキルだけではなく、根底となるグローバルマインドが必要です。
そのグローバルマインドとはなんぞや?と思われる方。そういった方には是非自分で海外に行って自分でつかみとって欲しいと思います。
その上でGlobal Wingさんが提供されている海外インターンシップはすごく魅力的だと思いますよ。
この記事が海外インターンに興味がある方の一歩を踏み出す後押しになれば幸いです。
いかがでしたか? 先ずは最初の一歩を踏み出すことが重要です!GlobalWingではアジア地域でのインターンシップを中心に紹介し、インターンシップ期間中も二人三脚でサポートを行っております。インターン中に様々な相談に乗ることも可能です。
あなたの様々な疑問や不安に、 GlobalWing専属のキャリアコンサルタントが マンツーマンで対応しております。