昨今、日本では旅行や留学先でシンガポールやホーチミンなどASEANの加盟国が人気上昇してきました。そこで今回はASEANと日本のつながりについて記事にしました。
ASEANとはベトナム戦争を背景に東南アジアの政治的安定、経済成長促進などを目的に設立された地域協力機構です。現在の加盟国はインドネシア・カンボジア・シンガポール・タイ・フィリピン・ベトナム・マレーシア・ミャンマー・ラオスの10カ国です。ASEANの総人口は6億人とEUよりも人口の規模が大きく経済成長は著しいです。
日本とASEANの関係って日本人が旅行でASEAN加盟国に行ったりするぐらいだと思われがちですが…実は意外にもASEANは日本に溶け込んでいるのです!!今回はその一部を紹介します。
外務省によると、例えば、パイナップルですが日本の輸入シェアのうち98%がASEANからです!ちなみに他にもエビの輸入シェア率が55%、液化天然ガスが50%、眼鏡用レンズが78%と意外(?)にも高いシェア率を誇っています。その他にも最近ではスーパーなどで入手することが可能な魚介加工品や缶詰などもASEAN製品のシェアが大きいのです!こういった身近な所にもASEAN製品は存在しているのですね。
(参考HP:わかる!国際情勢http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/wakaru/topics/vol64/index.html)
ASEANは「世界の成長センター」と言われるほど世界経済をリードしています。日本にとっては中国に次いでASEANは第2の貿易相手として、またASEANにとっても日本は第3の貿易パートナーとして相互に欠かせない関係となっているのは間違いないです。また直接投資の観点からも日本の対外直接投資でASEANは12.2%であり東アジア最大の投資先です。ASEANへの対内直接投資でも日本が16.9 %と両国はお互いに重要な投資先の1つとなっています。
(参考資料:ASEANの現状と日・ASEAN関係 http://www.asean.emb-japan.go.jp/documents/20141010.pdf)
近年、ASEANの訪日観光客も増加傾向にあります。下記の図を見ても分かるように、2014年の訪日外国人国別TOP15では、ASEAN加盟国ではタイ・マレーシア・シンガポール・フィリピン・ベトナムがランキング内にいます。日本人も海外旅行先としてASEANは人気が高くなっており、毎年約370万人の日本人観光客がASEANを訪れています。
また日本とASEAN地域は昔から海上ルートが結ばれており、安土桃山時代にはタイの日本人町が繁栄していました。他にもベトナム・カンボジア・フィリピンなどにも日本人町があり、古くから日本とASEANには交流があったことがわかります。
(参考HP:nippon.com http://www.nippon.com/ja/features/h00098/)
日本はASEANに対して国際協力活動を行っています。2010年の地域別ODAの配分を見ると、ASEANに対して26.8%と最も多く配分しています。その内容としては、インフラから人材育成まで多岐にわたって展開しています。
(参考HP: 外務省http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/gaiyou/odaproject/asia/)
いかがでしたでしょうか。日本とASEANのつながりが少なからずあることがわかっていただけたと思います。世界から注目を集めているASEANはこれからますます発展していくことでしょう。次回はASEANが世界の中で存在感を増す理由について見ていきたいと思います。
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