ベトナム・ベンチャーのインターンで学んだのはアウトプット力!自分で考えて仕事を進める方法とは?

2019.04.02
インタビュー, 海外インターンのリアル

今回は、オーストラリアに留学生活の休暇中にベトナムでのインターンシップを選択したGW生のインタビュー記事です。なぜオーストラリアからベトナムでインターンをすることにしたのか、実際にベトナムで得た経験についてお話いただきました。

 

◆自己紹介をお願いします。

2017年11月~1月(大学3年生時)にベトナムの中部ダナンのベンチャー企業でインターンシップをしていました。元々オーストラリアに留学に来ており、大学の夏休みを利用して海外インターンシップにいくことを決めました。今はオーストラリアに戻っており、6月までオーストラリアに滞在する予定です。

◆インターンシップに行く前は、どのような学生生活でしたか。

元々、大学では商学部でビジネスの勉強をしていましたが、それに加えて語学に興味があり、英語と中国語もあわせて勉強していました。
語学力をいかそうと、大学では留学生との交流も積極的に行いました。そこで交流を重ねていくうちに留学をしたいと思うようになり、オーストラリア留学を決意しました。中国語を勉強していたことからアジアにも興味を持つようになりました。特に東南アジアにはまだ行ったことがなく、行ってみたかったのと、東南アジアのビジネスも知りたいと思うようになったことから、夏休みを利用してベトナムでインターンシップをすることに決めたという経緯があります。

◆どうして海外インターンシップに行こうと決意されたのですか。

前述の通り、アジアに興味があり、さらにそこでビジネスを経験したかったからです。さらに、ベトナムのダナンを選んだ理由は、ベトナムは年々発展してきており、発展の勢いを感じたかったからです。加えて、オーストラリアではアジア学を学んでおり、留学先での勉強がアジアでのインターンシップに結び付けることができると思ったのも理由の1つです。

 

 

◆海外インターンシップに行くときの不安はありましたか。

海外インターンシップに行く前はあまり不安がなかったのですが、現地に着いてインターンシップが始まってからは不安を抱くようになりました。というのも、「自分は営業をしたい」などの目的や目標を持っておらず、自分にしか創り出せない価値を生み出せるかどうか不安になってしまったのです。このことはインターンシップ中いつも考えており、自分の中での最大の不安でした。

◆インターン中はどのような業務をしていたのですか。

携わった業務は大きく分けて2つあります。

1つ目は、お土産事業です。ダナンの街にはキャラクターがおり、そのキャラクターのお土産を販売していました。しかし、そのキャラクターのお土産の売れ行きは芳しくなく、キャラクターの意義を考え直すところから始め、売り上げが取れるよう様々な取り組みをしました。

2つ目は、ベトナム人と日本人のコミュニティサイトの運営です。日本語を勉強しているベトナム人と日本語学校や大学を結び付けたりもします。私は、短期のインターンシップだったため、立ち上げが完了するところまで立ち会えなかったのですが、サイトに載せるインタビューやその他、様々なコンテンツの記事のストックを作りました。

◆インターン中の一日の流れを教えてください。

勤務時間は午前8時から午後5時までで、朝出勤するとまず、毎日のルーティンとも呼べる業務をこなしていました。具体的には、自社のInstagramやWEBサイトの記事の更新などです。午後は、日によりますが、記事に載せるインタビューをしたり、さらにはお土産屋の事業運営をしていたので、お土産屋で売る商品の会社などに営業をかけたり、会議をしました。ベンチャー企業なので、仕事は自分で増やそうと思えば増やせたので、時には退勤時間が午後6時や7時になることもありました。

◆これぞ海外インターンというエピソードはありますか。

私が働いたのは、ベンチャー企業だったので良くも悪くもベンチャー企業ならではの特徴を味わうことができました。
ベンチャー企業なので、インターン生といえども、大きな裁量権を与えられ、様々な仕事を任されます。やろうと思えば、自分でどこまでもやれます。実際仕事をしていくうえで、プログラミングやITマーケティングなど、それまで触れたことのなかった分野に触れられたのも大きな経験となっています。
一方で、ベンチャー企業は放任的な側面もあり、指示してくれる上司もいません。自分で考えて仕事をする必要があります。しかし、社長もとても忙しく、自分のやっていることをすぐに見てもらえず、仕事を進めたあとで社長にOKをもらえないこともあるので、それを新たに始めるべきかどうかのジレンマに悩まされることもありました。

◆ベトナム・インターン中に達成した成果・実績はありますか。

前述のように、私はお土産事業に携わっており、ベトナム・ダナンの街のキャラクターのお土産を売ろうと様々な取り組みをしました。
これまでそのキャラクターのお土産はあまり売れていませんでした。理由がないのに、キャラクターがいて何となく作って売るというのではそのお土産は売れないし、売る根拠もないのです。そこでまずは、会議でキャラクターのコンセプトを1から作り、なぜこのキャラクターがいて、そしてこれで何を伝えたいのかといった小さな疑問からすべて解決し、認識のすり合わせをしたのです。それによりみんなのやる気も湧き、お土産に対する愛着心も生まれました。私は短期でのコミットだったため、具体的な数字での変化を見ることはできなかったのですが、前よりも売る目的が明確になって、ビジネスに取り組めるようになったことが1番の成果だと思っています。

◆ベトナム・インターン経験前後でのご自身の変化はありますか。

働く上で大切にする価値観が変わりました。というのも、海外インターンをする前は、仕事を選ぶうえでやりたいことができるかどうかが重要な指標だと考えていました。しかし、インターンを終えてみて、この考え方も大事なことではあるのですが、それ以上に誰と一緒に働くかということがとても重要だと考えるようになりました。
海外インターン中、ビジネスのコンセプトを1から決めるという機会に立ち会い、そこで感じたのは同じ熱量をもって頑張れる環境でないと物事を動かせないということです。このような経験から、私は仕事をしていく上で人が大事だと強く思うようになりました。加えてもう1つあります。それは、インターンを通して、何を目指すのかというゴールを考えて物事に取り組めるようになったということです。どういう現状があって、それをこれからどういうものにしたいのか。現実と照らし合わせて今何をすべきなのか考えられるようになりました。

◆海外インターンのメリットはなんですか。

まだまだ海外インターンを選択する学生は少なく、海外インターンをすることで周りの学生とは一味違ったことを経験できるというのはメリットの1つではないかと考えています。
特に、私がインターンをしたのはベンチャー企業だったので、そこで働く方は多くのサラリーマンの方と違った考えを持っており、実際ビジョンややることが違うと感じました。このインターンを通して、今まで出会ったこともないような自分にとって新しい価値観を持った人に出会えたこと、そして自分とは違う価値観を持った人と腹をくくって話ができたこと、これは自分にとって非常に大きな経験で、インターンのメリットであると思います。また、今留学もしている私が感じた留学との違いは、インターンでは学んだことをインプットするだけでなく、アウトプット、つまり実践できるということです。現地の人とたくさん交流することができ、とても刺激的でした。

 

◆海外インターンにかかった費用を教えてください。

私はオーストラリアからベトナムに向かったため、航空券代や保険代など日本から出発する皆さんとは異なる部分もありますが、2か月強のベトナム滞在でかかった費用は、約33万円です。内訳としては、プログラム費用15万円、ビザ代1万円、航空券代往復15万円、保険代2万円を自己負担しています。その他現地でかかる費用に関しては、インターン先の会社から月200USDほどもらっていたので、それで生活費や交通費をすべて賄うことができました。住居代も会社負担でした。

◆Global Wingを利用してよかったことはなんですか。

インターン生活が始まると、自分の担当のチューターの方に週報とよばれる毎週の反省や報告を送り、それに対してフィードバックをいただけるという制度があります。チューターの方は海外インターンシップの経験者で、いつも親身にフィードバックをしていただけました。この週報とフィードバックは自分がインターン生活を乗り切る上で非常に役に立ったと考えており、Global Wingを利用してよかったと思う最大の魅力はここにあります。会社の方は忙しく、なかなか1人1人を見るということはできなかったので、チューターの方にアドバイスをいただけ、また不安な時にはすぐに質問や相談ができる環境にあったので、非常にありがたかったです。

◆帰国後はどのような活動をしたいと思いますか。

就活に向けて、企業のインターンに参加しつつ、通年採用の会社をあたって就職活動をしていきたいと考えています。業界はまだ決めていませんが、インターン経験を通して、デスクワークよりも自分で動き回り、どんどん行動できるような仕事に携わりたいという想いはあります。まだ留学生活が残っているので、まずは残りの留学生活に集中し、帰国後にインターンや留学経験をもとにじっくり進路を考えていきたいと思います。

◆海外インターンシップを検討中の方へメッセージをお願いします。

何度か言及した通り、私にとって海外インターンの最大の魅力は人との出会いです。今いるところとは違う環境に行くと、沢山の刺激を受けます。インターンシップをしようか迷っている方もいると思いますが、まずは行動あるのみです。それからいろんな人と出会って、アンテナを張って自分の興味を広げてまた何か新たな行動をする、そのサイクルをすることで自分を成長させられると思っています。

◆最後に|インターンで得る新しい価値観や人との出会いが自分を大きくする

今回、松井さんはご自身のインターン経験を語る上で、人との出会いをとても大事にされていたことがわかりました。インターンに行くと、何もかもが新しい世界。いろいろな価値観や考えを持った人に出会い、共に働くことができるのも海外インターンの醍醐味の1つです。インターンを通して得た出会いは自分の視野を広げ、自分にプラスとなり、更なる成長につながるでしょう。

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