ベトナムで資金調達を成功させ、初の国際サッカー大会を開催した海外インターン生へのインタビュー‐前編‐

2019.04.16
インタビュー, 海外インターンのリアル

近畿大学の4回生の途中で1年間休学をし、現在ハノイのスタートアップでインターンシップをしている片山裕之さんにインタビューを行いました!

 

 

インターン先の様子を教えてください。

20168月から海外インターンシップを始めて現在で半年経ちました。現在はコンサルティングファーム出身の社長が1年前に立ち上げた進出コンサルなどを行うスタートアップ企業で働いています。社内は社長、日本人インターン生2人、ベトナム人インターン生1人の合計4人しかいないので、非常に風通しの良い環境で働かせてもらっています。僕の仕事は進出コンサルではなく、自分のアイデアを事業化するということをやらせてもらっていて、社長がメンターとして新規事業について11でフィードバックをしてくれている形を取っていただいています。

 

 

◆具体的にはどのような事業を始めたのですか?

僕は日本でこれまで2年間サッカーイベントを運営していた経験があり、ベトナムに来てから多くの人がサッカー好きであることに着目し、企画から運営まで事業全体の責任者として、Hanoi International Championshipという「ハノイ初の国際サッカー大会」を開催しました。そこに至るまでは本当に色んなことがありましたが(Q.4で聞きます!)、スタートアップだからこそ「やってみろ!」という雰囲気があり、社長からのフィードバックもあって、この事業を始められることができました。

 

 

◆海外でビジネスを始めるとなると英語が必要そうですけど、片山さんは英語が得意だったのですか?

もともと留学経験とかもなく、TOEICTOEFLの英語テストとかも受けたことがないので、英語力に関しては本当に未知数でした。それでもまずは挑戦してみるということが大切だと思っています。

前の職場でも、特に英語に自信はないのに営業先を日本語が通じない所に絞って訪問するなどしていました()。そこで聞き取れない言葉や苦手なシチュエーションを見つけて、家に帰ってから必死に勉強して、何件も新規契約をいただくことができました。今回も国際サッカー大会を開催するのにあたってベトナム人と英語で綿密にコミュニケーションを取らなくてはいけなかったのですが、事前準備をしっかりとすることでスムーズに意思疎通ができていたように思います。

もちろんインターンシップ前に英語ができるに越したことはないですが、英語ができないから挑戦しないのは非常にもったいない。やりながら成長していくことも可能なので、まずは挑戦してみるのが良いと思っています。

 

 

◆開催にあたっての困難ややりがいを教えてください。

前例がないため、協賛を得ることが難しいものでした。例えば、今回は10か国を巻き込んだ国際大会ということで、相手が国籍・文化・年齢もそれぞれ異なる人たちとコミュニケーションをとらなければいけませんでした。大会に参加してもらうために各国の練習に参加するのですが、最初は「見ず知らずの日本人が来たよ、よそ者は参加できないよ」、みたいな雰囲気が前面にあるんですよね。ただ毎日仕事の後に各国の練習に通い詰めて、一緒にご飯を食べて、っていうのを2か月3か月継続していると、自然と雰囲気が変わってくる。そこで初めて「国際大会に参加してほしい」という提案もできるようになってきました。

 

ベトナム人のパートナーと働くのも大変でした。めちゃくちゃ優秀だけど、文化が違えば仕事の進め方も違うし、1つの仕事に対する期待度も違う。だから、相手との意見の違いがあったときには自分の意見を押し通すのではなく、しっかりと何が意識のずれとしてあるのかを理解するようにするように話し合って、1つひとつの事柄を詳細に伝えるように意識していました。

 

やりがいは、“片山裕之”という人間を信頼してもらって、人とのつながりのおかげで自分の想像よりも大きなものができたことでした。サッカー大会の前にハノイ初の駅伝大会の開催を手伝っていたのですが、その時に多くの社会人先輩がいる「ベトナムハノイ日本商工会」と仕事をさせてもらっていました。そこで出会ったビジネスマンと継続的に仕事をもらっているうちに、自分があったこともないような人とのつながりを紹介してもらうことができました。その縁がつながって大会開催時にはベトナムの国営テレビを呼んで、大会当日の様子をテレビで放送することに成功しました。自分はコネも経験もないただの大学生でしたが、ここまでできたは以下のことに気を付けていたからだと思います。

 

①レスポンスは最速でする

②人一倍働く姿を見せる

③口約束を必ず実行する

 

全部当たり前に聞こえるかもしれないけど、毎日これを徹底するって意外と難しいことです。一方で今回どんなにうまくいかなくても、たとえ2か国しか参加してくれなくても絶対に開催すると決めて日々働いていました。その覚悟の元①~③を徹底して行うことで、最終的に“片山裕之”という名前で営業に行って、最終的に国際サッカー大会を開催することができました。

 

いかがでしたか?新規事業に取り組んでいる片山さんの働き方や海外で働く大変さが伝わったかと思います。次回後編ではなぜ今海外インターンシップに取り組むことにしたのか、という所に迫っていきたいと思います!

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