なぜ今シュンペーターか。変化するイノベーションを見てみよう。

2016.12.08
企業動向/就活

イノベーションとはなんでしょうか?直訳すると技術革新、総新、新結合となります。つまり、今まであったものを改変・向上・発達させるということのなりますが、いまいちピンとこない方も少なくないはずです。今回はイノベーションとはなにか、今後働いていくにあたって意識してほしいイノベーションについて見ていきます。

イノベーションとはなにか

イノベーションを理解する上で最も有名な経済学者は”シュンペーター”です。吉川洋『いまこそ、ケインズ・シュ. ンペーターに学べ』(ダイヤモンド社 2009 年)など多くの本が最近出回っていますが、彼こそイノベーションの重要性に目をつけた第一人者です。

シュンペーターによれば、イノベーションとは下記のように定義されています。
①消費者に知られていない新商品・品質の開発
②未知の生産方法の開発
③従来参加していなかった市場の開拓
④原料・半製品の新しい供給源の獲得
⑤新しい組織の実現

イノベーションとは生産開発、生産過程の開発、そして製品開発とその一連の流れを革新することを表しているのです。

イノベーションを追求する上で知るべきこと

自分が働いているイメージをしてみてください。例えば、最近では当たり前になってきたコンビニでの郵便物受け取りですが、それを始めたコンビニ企業はその当時は革新的だったはずです。

しかし、今見てみれば、コンビニでの郵便物受け取りは当然のように行われ、イノベーションとは言えません。つまりイノベーションの難しさは他企業が簡単に模倣できてしまうことにあります。

これは企業にとってみれば、③のようにせっかく開拓した市場を失うことになりますが、一方で消費者にとってみれば、市場の原理から価格の低下、供給の増加が行われることになります。

いかに模倣されないもの・サービスを提供できるかが企業にとっては重要となります。そう考えれば、今まで日本の企業は技術に優れていると言われてきました。ではなぜ日本にはイノベーションという言葉が根付かないのでしょうか、以下でみていきます。

日本企業のイノベーションの後続国?

Forbes誌が発表する、企業のイノベーション力を評価したランキング”World’s Most Innovative Companies 2014″において、ランクインする日本企業は50位以内の中にはほとんどいません。

これまでのイノベーションは、既存製品や事業の改良・改善を通して持続的なイノベーションや技術基点のイノベーションなど、生産者重視の継続的イノベーションでしたが、トレンドは徐々に「破壊的イノベーション」や「顧客・社会基点イノベーション」へと変化しています。

こうしたイノベーションは企業全体の舵取りの幅を大きくする必要があり、ハイリスクハイリターンと考えられますが、日本企業が苦手としている経営と言わざる終えません。

近年の日系大企業の低迷から考え、今後企業にとってイノベーションがいかに重要かが注目されています。

参考資料:
Deloiite(http://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/strategy/articles/cbs/innovation-management1.html)
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記事作成:
酒井陽大(さかい ようだい)
横浜市立大学3年 2015年2月より5ヶ月間ベトナム・ホーチミンにて現地在住日本人向け情報サイトの営業・企画・編集の海外インターンを行う。


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