【海外駐在員の生の声!!】海外駐在ライフのリアル。日本より”許す”ことを覚えた?

2016.12.11
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将来は世界のどこかで仕事をしたい!日本以外のフィールドで仕事をするって楽しそう!実際はどうなのか、マネジメントの難しさとは。某メーカー勤務29年、バンコク駐在合計約11年の高橋浩二(仮名)さんにインタビューしました。

高橋浩二(仮名)
メーカー勤務29年。1996年~2006年までバンコク駐在。その後日本で約10年勤務した後、タイ国でのマーケットシェア拡大のため2015年3月から二度目のタイ駐在を開始。

海外駐在にたいして抱く想い

――はじめ29歳の時に海外赴任と聞いたときはどんな気持ちでしたか?
新たな環境で働くことができる期待感と“やってやるぞ”という意気込みがありました。失うものは全くなかったので、特に不安は感じませんでした。

――日本で10年ほど勤務した後、二度目のタイ駐在を知らさせたときの心境はどのようなものでしたか?
当初はないと思っていました。途中候補者が見つからず自ら覚悟を決めました。

タイと日本の違いとは

――タイでの仕事と日本での仕事、どちらの方が難しく感じますか?
体操の種目別と個人総合のようなもの。日本では一つの部署を深く担当しますが、海外では色々な仕事を広く浅く担当します。違う難しさがありますね。

――タイ人と関わる時に気を付けていることやマネジメント方法などありますか?
彼らの土地、彼らの国(土俵)で仕事をさせてもらっているということを心に銘じています。日本人だからといって、上から目線に決してならないこと、彼らの文化を理解することが大事だと思っています。タイ人は、我々日本人と同じ米食文化、仏教徒同士、年長者を敬う文化など、日本人にとって共感が得やすく、親しみが持ちやすい民族といえるでしょう。

自分の中での変化と読者へのメッセージ

――自分の中で仕事に対する価値観の変化はありましたか?
日本人とタイ人とを比較すると、一般的に言われている通り、タイ人の性質、性格はおおらか、ゆるやかであります。タイに来て“許す”ことを身に付けました。部下がミスをした時にそれを正さなければなりませんが、ミスの正し方にも方法があるということです。ただ叱るのではなく、ミスを許しながらも間違いであることを理解させ、再発防止は図らなくてはなりません。タイ人は叱られることを日本人以上に嫌うのです。

――ますます発展するタイですが、これからのタイはどうなっていくと思いますか?タイに抱く可能性などあれば教えて下さい。
発展途上国に共通する課題ですが、最低賃金の上昇に伴って、労働集約型産業の海外流出が顕著になっていくと考えられます。理想では労働集約型産業から脱出し、付加価値の高い産業への移管が求められるところですが、タイの文化、習慣として理系の研究者よりも文系の銀行や、マーケティングに関わる仕事に人気が集中する傾向が強くあります。そのため付加価値の高い研究開発型産業にスムーズにスライドしにくく、理系人材の慢性的な人員不足に悩まされています。タイをとりまく、周辺国のCLMVが急速にタイをキャッチアップしていくなかで、今後もASEANのプレゼンスをリードしていけるかは不透明です。
ただし、反面、労働賃金の上昇や内需の拡大により、タイ国内マーケットでの中間層のボリュームが確実にアップしているのも事実です。バーゲニングパワーを持つ中間層が今後も安定成長していけるような政策を、時の為政者が執っていけるかが、キーになるでしょう。

――これから駐在ライフを視野に入れている学生に一言お願いします!
海外で働きたいと考えているなら、語学力を磨くよりもさきに、人間力を磨け。
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記事作成: 森美月(もり みづき)
甲南大学3年/バンコク育ち/バックパッカー/春からベトナムインターン10ヶ月予定

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