【企業分析】苦境に立たされる高島屋 鍵握るアジア戦略とは

2016/12/11
globy11

国内の百貨店は国内市場の縮小化に伴いその将来性が心配されています。そんな中、今回はASEANへの拡大を目指す高島屋の海外戦略に注目していきます。

縮小する国内市場

百貨店の日本における市場規模は年々減っており、1991年の9.2兆円をピークに2010年以降は6兆円となっています。小売り全体を通して市場の2%のシェアしかない状態なのです。

そんな中訪日外国人客の増加により2014年は売り上げを前年比にして9割拡大することに成功しました。日本ブランドを求める外国人がまだ多く存在することが明らかになったのです。

日本の百貨店が成功する鍵は海外市場。それは今後の国内市場を見据える上で避けては通れない道であり、高島屋が生き残るための戦略と言えるかもしれません。高島屋の海外進出について見ていきます。

高島屋 勝利の方程式

高島屋はシンガポールに1993年に進出しました。シンガポールの急速な発展もあり、現在ではグループのうちの20%の売り上げを出しています。

そんな高島屋シンガポールは進出後10年間は赤字で撤退も考えられていました。しかし、徹底した現地のニーズ分析によってシンガポール国民や訪れる外国人観光客に愛されるようになったそうです。

一年を通して気候が温暖なシンガポールではファッションではなく、鞄などの小物や日常生活雑貨が強く求められていました。いわゆる「グローカライズ」によって海外進出の最初のロールモデルが出来上がったのです。

さらなる展開に向けて

高島屋は今年中にベトナム・ホーチミンの中心地、そして翌2017年にタイのバンコクへの進出を計画しています。アジアがターゲットとなるのは今後の成長が見込める新興国であり、日本ブランドが浸透しやすいと考えられます。

シンガポール高島屋の出資によるため、いち早く海外で成功したノウハウがベトナム、タイに伝えられるはずです。新興国市場の富裕層、未来の富裕層をターゲットにした高島屋の進出に注目が集まります。

このように、国内市場の縮小化は最終消費者の私たちの近くでも顕著に表れています。1億3,000万人いた豊かなマーケットがなくなってきていると言えるでしょう。私たちがいかにして生き残っていけるのか、その鍵は海外にあるのかもしれません。

参考:
REUTERS(http://jp.reuters.com/article/tk0740240-takashimaya-vietnam-idJPTYE81M05K20120223)
東洋経済オンライン(http://toyokeizai.net/articles/-/71030?page=2)
TY TOKYO(http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber3/preview_20130312.html)
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記事作成:
酒井陽大(さかい ようだい)
横浜市立大学2年 2015年2月より5ヶ月間ベトナム・ホーチミンにて現地在住日本人向け情報サイトの営業・企画・編集の海外インターンを行う。

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