国内市場縮小が表面化 自動車産業の海外進出??

2017/01/06
globy16

グローバル化が叫ばれる中、産業の空洞化と呼ばれるように企業の海外進出が相次いでいる。日系企業も例外ではなく、より大きな市場を相手にすべくアジアやヨーロッパに進出している。今回は自動車産業における「販売」の海外進出にフォーカスした。

売れない国内市場

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(参照:自販連、全軽自協調べ)
上の図が示すように2009年のリーマンショック以降販売台数は一時的に持ち直しているが、ここ3年は減少している。消費税の増税が消費行動を鈍らせ、自動車販売に影響が及んでいるのである。

国内の主要自動車メーカーはトヨタ、日産、ホンダなど8社。これは先進国の中でも特別多い数字であり、小さな市場の中でその競争は激化の一途をたどってきた。日本にとってもトヨタを始めとする経済成長の一翼を担う自動車産業の動向に注目が集まっているのである。

東南アジアは自動車販売の宝庫!?

自動車生産が中国、東南アジアにシフトしていくにつれて、その販売も大きな転換期を迎えている。タイ・プーケットにトヨタカローラ徳島が、ベトナムに同福島がそれぞれ進出している。

それぞれ生産拠点があり、親日国で日系自動車保有率が8割を超えるなど展開しやすい背景がある一方、東日本大震災以降地方での販売が落ち込んでいた販売会社にとって事業拡大は必須となっている。

人口減少、少子高齢化が進む国内市場から販売拠点を海外に移し、プーケット(人口120万人)のような観光地でありながら大規模展示場があるこの成長市場を相手にした販売は今後一層見込みがある。

販売で激化する東南アジア

ただ海外進出にはリスクがつきものである。これまでに地域販売店では千葉の千葉トヨペットが中国市場から撤退を表明しているように、現地での市場調査と開拓後の現地浸透化は販売店にとっては必須となっている。

東南アジア市場は日系メーカーが大半を占めているとはいえ独フォルクスワーゲン(VW)など強豪も進出してきており、販売力やサービスなどの付加価値をつけつつ、決して裕福ではない海外の層に対してアピールしていくか、消費者を取り込み収益につなげられるかが鍵となるだろう。

このように自動車業界では工場としての機能だけでなく、販売までの一貫した流通が海外で行われようとしている。今後の成長市場を獲得するには足元を固めながら、現地化を進めていくことが必要となりそうだ。
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Reference:
時事ドットコム(http://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_eco_car-newsales-japan)
Toward the infinite
world(http://www.tiw.jp/investment/analyst_column/post_182/)
トヨタカローラ徳島(http://www.corolla-tokushima.co.jp/about/strength-next.html)
日本経済新聞

記事作成:
酒井陽大(さかい ようだい)
横浜市立大学2年 2015年2月より5ヶ月間ベトナム・ホーチミンにて現地在住日本人向け情報サイトの営業・企画・編集の海外インターンを行う。


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