ベトナムでスタートアップが誕生しやすい4つの理由

2016/12/30
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ベトナムでは毎年、数多くのスタートアップが誕生しています。これは、ベトナムの国民性の問題や、スタートアップ関連のカンファレンスが盛んなこと、新興企業にチャレンジするマインドを持つ人が多いこと、国外との人的ネットワークの充実、外資系が参入しにくい環境などが原因となっています。そこで今回は、上記で示した、ベトナムでスタートアップが誕生しやすい4つの理由についてご紹介していきたいと思います。

1. ベトナム人のハングリーな国民性

ベトナムは社会主義国家ですが、中国と同様に市場経済となっています。1989年にカンボジアから脱退し、国際社会に仲間入りを果たして以来、驚異的なGDPの成長率を示してきました。

この根底にあるのは、ベトナム国内で多くのスタートアップや中小企業が誕生したことです。ベトナム人はもとより、勤勉で仕事熱心な気質なため、一度スイッチが入ると日本人同様に熱心に仕事に従事します。

戦争直後の貧困が影響して、若者は貧困から脱したいという強いハングリー精神が育まれており、そのようなマインドを持った若者のボリュームが多いこともベトナムでスタートアップが盛んな要因の一つとなっています。

2. ベトナムではスタートアップ向けのカンファレンスが活発

ベトナムでは国内向けのStartMeUpというイベントや、DEMO ASEANといった国際的に認められているイベントなど、多岐に渡ってスタートアップ関連のイベント・カンファレンスが催されています。

新興国の中でも特に国内のスタートアップが盛んに生まれているという側面と、国際的にベトナムが成熟市場として魅力が高まっていることに起因しています。

こういったイベントやカンファレンスを通じて、ベトナム国内のスタートアップは新しいコミュニティを形成したり、ビジネスチャンスを広げたりすることが出来るのです。

3. ベトナムの国内外の人的ネットワーク

ベトナムは陸続きで、多くの国に囲まれているため、長年のあいだ、戦争と隣合わせとなってきました。そのため、現在では多くのベトナム人が、ベトナムの国外に居住しています。

ベトナム経済の安定と急激な市場の成長に伴い、海外で働いてきたベトナム人が次第に母国へ関心を寄せ始めたことにより、ベトナム人同士の国をまたがったビジネスも盛んになりつつあります。

国境をまたぎやすいネットビジネスを中心に多くのベトナム企業が国外のベトナム人との人的ネットワークを駆使してビジネスチャンスを模索している現状があります。

4. ワイロや未整備な法規制によるベトナムへの参入障壁

ベトナムではワイロが活発で、民間企業から公共機関まで幅広い組織でワイロが横行しています。そのため、日系企業や欧米系企業などの外資が参入しようとした際には、ワイロの扱いに関する商慣習の違いからビジネスを円滑に進められないケースが目立ちます。

それに引き換え、地元の多くの企業はそのようなワイロの扱いには長けているために、外資と比較するとビジネスを円滑に進めるためのノウハウを持っているのです。

また、法律や政治システム自体が未整備な部分が多いことも外資系企業にとっては参入障壁となっています。外資系の上場している企業がベトナムのグレーな領域にビジネスを広げることはリスクが高すぎるために嫌煙されています。

一方で地元の企業はリスクを犯してもグレーゾーンを突き進み、法の網の目をくぐり抜けることを数多く経験してきているため、ビジネスチャンスを的確に捉えることができるのです。

このように、ワイロや未整備な法整備によって外資系企業の参入を防ぎ、自国のスタートアップなどの新興企業にとって有利な環境が整えられていると言えます。


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