グローバル金融で伸びる三菱UFJのアジア戦略

2017/01/06
globy12

参照図:三菱UFJフィナンシャルグループ 海外戦略 (http://www.mufg.jp/ir/presentation/backnumber/pdf/slides130619.pdf#search=’三菱UFJフィナンシャルグループ+海外’)

金融規制の拡大と金融に対する批判によって銀行に求められている再構築。今回はそういった状況の中、積極的な海外展開を行っている三菱UFJフィナンシャルグループに注目します。

① グローバル金融の流れ

2008年のリーマンショックによって世界恐慌を経験した後のグローバル金融各社の収益はようやく回復の方向に向かうだろうと予想されています。

しかし一方で、2014年以降は金融規制に対応するための経費の膨らみなど、収益は伸び悩むと考えられています。そういった国際的な金融規制であるバーセルIIIやEUでの銀行監督一元化など、世界各地で規制によって慎重な業務運営が望まれているのもまた現状です。

現在欧米のメガバンクがリーマンショックの立ち直りから地域を限定して事業を行っています。実際に外資大手のJPモルガン・チェース(世界第6位)が海外での投資銀行業務を縮小している中、日本のメガバンクが台頭しています。

②三菱UFJの海外戦略

現在三菱UFJフィナンシャルグループは、58のアジア・オセアニア拠点、34の欧州・中近東・アフリカ、29の米州拠点に加え、世界中の434拠点に子会社であるユニオンバンクを設置しています。

三菱UFJでは、現地採用行員が主体となった、現地事情やカルチャーに精通したオペレーション業務やアジアなどの地域で100年以上の歴史によって形成してきた各国政府との強いリレーションシップ、情報収集力、ノウハウを生かした業務運営が強みとなっている。

実際にUFJはタイのアユタヤ銀行(タイ5位)やヴィエンティンバンク(ベトナム2位)と資本提携することで、現地の顧客を引き出すだけでなく、包括的な金融サービスを提供しています。

③ アジアの銀行の台頭

アジアでは中国の中国工商銀行が勢力を伸ばしています。リッチな市場をもとにした高収益と経済成長が後押ししていることもあって、工商銀行は世界第1位、他にも3行が世界のトップ10にランクインしています。

同じく日本の三井住友フィナンシャルグループも、2013~4年にインドネシアのBTPNに40%の出資、ベトナムのEXIMBANKに出資するなどアジア進出を進め、同じく13年にSMBCに新興国戦略本部を設置するなどそのスピードをさらに加速させています。

日本のみずほフィナンシャルグループは2013年にカンボジアのカナディア銀行と業務提携、他にもアジアの主要金融機関のトップが会する「アジア債権市場育成会議」を主催するなどネットワークを広めています。

金融機関の苦境のなかでも日系金融は着実に世界の舞台で台頭しています。さらに進むアジアへの進出に今後も目が離せません。

・SMFGの経営戦略(http://www.smfg.co.jp/investor/financial/latest_statement/2014_3/20130917_pre.pdf#search=’三井住友フィナンシャル+海外展開’)
・ MIZUHO 海外ネットワーク~アジア・オセアニア~
(http://www.mizuhobank.co.jp/corporate/world/network/asia/index.html)
・ 三菱UFJフィナンシャルグループ
(http://www.mufg.jp/bay/)
・三菱UFJフィナンシャルグループ 海外戦略
(http://www.mufg.jp/ir/presentation/backnumber/pdf/slides130619.pdf#search=’三菱UFJフィナンシャルグループ+海外’)
・ 会社四季報 業界地図2015年版


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